Forkwell から初の iPhoneアプリ、「IT勉強会ナビ by Forkwell」がリリースされました。
上のリンクからたどるか、AppStore で「勉強会」または「Forkwell」で検索していただくと見つかります。
内容をひと言で説明すると、国内で開催されるエンジニアやWebデザイナー向けのイベントおよび勉強会の情報を閲覧、検索できるアプリです。
ちなみに、はっきり言ってかなりの自信作です。全てのソフトウェアエンジニア、Webデザイナー必携のアプリと言っても過言ではないでしょう。
その根拠は何か?
IT勉強会系の iPhoneアプリはこれまでにもありました。しかし「IT勉強会ナビ by Forkwell」はここが違います。
- ATNDを始めとする6つのイベント管理サービスに対応
- フリーワード検索が可能
- 開催地域別に絞り込みができる
- 関連するスキルがタグ付けされ、スキル単位で絞り込みができる
- カレンダー登録に対応
- ウォッチリスト(ブックマーク)機能
- Google Maps に対応
- スタイリッシュな画面デザイン
以下でひとつひとつご説明していきます。
1. ATNDを始めとする6つのイベント管理サービスに対応
扱っているイベント情報についてですが、
の6つのイベント管理サービスに対応しています。
イベント管理サービスは数多くありますが、国内の主要どころはほぼ網羅できているのではないでしょうか。
特に最近、connpass や Doorkeeper でおもしろそうな勉強会を見つけることがよくあるので、この2つに対応しているのはエンジニア的にも嬉しいところだと思います。
幅広くイベント情報を取得しているわけですが、しかしそのまま全ての情報を表示してしまっては、IT系以外のイベントがノイズとして大量に紛れ込んでしまいます。
そこでアプリとは別にイベント情報フィードのためのシステムを構築、そこで内容をパースして自前の辞書と照合、IT系と関係なさそうなイベントはあらかじめ自動的に除外してあります。
さらにそこから1日1回、人力でチェックをかけることで精度を高めています。
(フィードは頻繁に行うので、人力チェックが追いつかず最新情報で全くIT関係ないイベントが紛れ込んだり、逆にバリバリIT系のイベントが拾われていなかったりします。また、チェック漏れがあって、最新情報でなくてもそういうことがまれにあったりしますが、そこはご容赦を)
2. フリーワード検索が可能
当たり前かと思われるかもしれませんが、全てのイベント情報を対象に自由にキーワード検索を行うことができます。
スマートフォンアプリでは、イベント管理サービスが提供するAPIを直にアプリから叩く作りをすることが多く、その場合たとえばATND専用アプリとかなら問題はないのですが、複数のイベント管理サービスをまたいでフリーワード検索を行うのはなかなか難しいのです。
1で先述したように、「IT勉強会ナビ by Forkwell」ではいったんイベント情報を取得して自前のデータベースに保存しているため、6つのイベント管理サービスをまたいで好きな語句でキーワード検索を行うことができます。
3. 開催地域別に絞り込みができる
東京都内に住んでいる方はともかく、それ以外の方だと一般のイベント情報サイト等では自分には距離的に参加不可能な勉強会がずらずらと並べられて萎えることがありますよね?
また一覧でわかるならまだいいのですが、「これおもしろそう」と思って詳細ページを開いたら遠方の勉強会だったみたいなことがあると、一気にテンションが下がります。
「IT勉強会ナビ by Forkwell」はフィード時に開催地情報のテキストを解析して、どの都道府県で開催されるイベントなのかを解析、それをイベント情報に付与することで、一覧で確認できたり、また開催地域別にイベント情報を絞り込むことができます。
絞り込みができるのは47都道府県に加え、関東地方(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県の1都6県)および関西地方(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、三重県、滋賀県の2府5県)となっています。
皆さんご存じ「IT勉強会カレンダー」では、イベントタイトルの頭に角括弧で開催される都道府県が書かれているのですが、あれ便利だなーとずっと思っていまして、今回参考にさせていただいた次第です。
なお、これについても解析に失敗することがままあり(元データに建物名しか書かれていなかったりする)、人力チェックが追いつかずフィードされたばかりのイベントでは開催地情報が記載されていないことがあるのですが、ご容赦のほど。
4. 関連するスキルがタグ付けされ、スキル単位で絞り込みができる
上の画像のように、イベント情報には内容に関連するスキルがタグとして表示されます。
さらにこのスキルタグをタップすると、そのタグがつけられているイベント情報一を見ることができるようになっています。
たとえば iPhoneアプリ開発の勉強会で絞り込みたい場合、キーワード検索だと「iPhone」で検索しても適切に絞り込むことができません。
「iPhone」でキーワード検索すると Titanium Mobile や Unity の勉強会も往々にして概要にその語句があるので引っかかってしまいますし、また「iOS」で記述が統一されているイベント情報はヒットしません。
しかし「ios」のスキルタグによる絞り込みであれば、かなりの精度で検索結果を得ることができます。
(※スキルタグの表記フォーマットは、Stack Overflow にほぼ準拠、英小文字・数字のハイフン区切りで統一されています)
タグ付けについても、フィード時のテキスト解析と人力修正によるものですので多少のタイムラグやタグ付け基準の揺れがありますが、実際使ってみるとその便利さをわかっていただけると思います。
任意のスキルタグを手入力で検索することはできませんが、イベントの個別詳細ページのタグタップの他に、50件までの人気のスキル一覧ページがありますので、そこから目当てのスキルを見つけて絞り込む方法があります。
スキル一覧のページへは、一覧画面下の「人気のスキル」タブから遷移することができます。
5. カレンダー登録に対応
iOS 標準のカレンダーに、イベント情報を予定として登録することができます。
イベント詳細ページの右上、カレンダーアイコンをタップすると、そのイベント情報がカレンダーに登録されます。
Google カレンダーを利用されている場合は、iOS カレンダーを Google カレンダーに同期させることによって予定を共有できます。
なおカレンダーを同期するための設定は、以下の AppBank の記事を参考にするといいでしょう。
☞ Googleカレンダーの共有カレンダーをiPhoneに同期したい | よくあるiPhoneの質問 | 教えて!AppBank
6. ウォッチリスト(ブックマーク)機能
気になるイベントを見つけた。でも参加申請するのはもうちょっと様子を見てからにしたい、といったような場合にはウォッチリスト機能が便利です。
イベント詳細ページの右上、星のアイコンをタップすると、そのイベント情報がウォッチリストに追加されます。
ストックされたウォッチリストを見るには、一覧画面下の「ウォッチリスト」タブから遷移します。
なお終了したイベントの情報は、イベント一覧や検索結果には表示されませんが、ウォッチリストからは自動に削除されることはありません。
ウォッチリスト内ではイベントがリスト追加日時の古い順に並べられていますので、必要なくなったイベント情報は画面右上の「編集」アイコンから手動で削除してください。
7. Google Maps に対応
イベント詳細ページで表示される開催地周辺の地図は、Googleマップ のものを使用しています。
さらに開催地テキストや地図をタップするとオープンするアプリも Google Maps となっています。
(Google Maps アプリをインストールされていない場合は、Safari で Google マップの Webサービスページが開かれます)
8. スタイリッシュな画面デザイン
自分で「スタイリッシュ」と言ってしまうのもどうかと思うのですが、「IT勉強会ナビ by Forkwell」はデザインにも力を入れています。
Forkwell 本サイトの現担当デザイナーである @ken_c_lo こと赤塚妙子さんがデザインを担当。アプリアイコンはもちろん、見やすくて目に優しい画面デザインを実現してくれました。
また UI についても、シンプルにわかりやすくを心がけています。
たとえば起動時に最初に表示されるイベント一覧では、開催日時が現時刻に一番近いものがトップに、下に行くほど先の開催というようになっています。
一覧ではデフォルトで直近20件が表示され、スクロールの一番下で画面を引き上げる(Twitter アプリと逆の操作)ことで、さらに未来に向かって20件が追加表示されるという操作体系です。
イベントアプリに限らず他の様々なアプリを研究した上で、iPhone アプリ開発の造詣が深いエンジニアといっしょに開発したので、一度インストールして使ってみれば、ストレスの少ないシンプルで直感的な UI だと感じていただけると思います。
思い入れのあまり、長文になってしまいました。ただ作成者の欲目を差し引いても、かなり便利な「使える」アプリに仕上がっていると思います。
興味を持たれた方はぜひインストールしてみてください。アプリ自体は無料ですし、広告も表示されません。
また、評価・レビューについても書いていただけると嬉しいです。