実は昨日(2012年4月26日)だったのですが、ひっそりとコミッター登録機能というものをリリースしました。
これはスキルに対応するプロダクトについて、そのコミッターやコントリビューターのユーザーが自分を登録できる機能です。
コミッター登録を行うと、
①その人のプロフィールページの該当スキルタグの中に星(コミッター:ゴールドの星2つ、コントリビューター:シルバーの星1つ)が表示されるようになる
②該当スキルタグページに「コミッター」タブが作られ、コミッター一覧にその人が登録される
といった具合になります。
星は階級章をイメージしたメタリックな質感のもので、これが自分のスキルタグにつくとちょっとかっこいい感じになります。
(ただ「タグの中の星があまり目立ってない」という声もあったので、星の大きさや明度についてはまた調整する予定)
コミッター登録およびコントリビューター登録の方法ですが、該当スキルのスキル登録を行っていただいた上で、
①自分のプロフィールページの該当スキルタグにマウスオン、ポップアップしたボックス右上の☆★アイコンをクリック
②該当スキルページ(http://forkwell.com/skilltags/スキル名)の「コミッターとして登録(Register as a committer)」リンクをクリック
の2通りの入り口があり、そこから「コミッター (Committer)」か「コントリビューター (Contributor)」を選んで登録していただく形になります。
また、コミッターおよびコントリビューターの方は、スキルタグページにそのプロダクトの「公式サイト」と「レポジトリ」のURLを登録することができます。
(ただリリースしてから考えましたが、別にこのURL登録はコミッター、コントリビューターに限定しなくてもいいですね。スキル登録しているユーザーにも近日中に開放したいと思います)
と、ここまでは機能のご紹介。
ここからはこの「コミッター登録機能」をリリースした目的についてお話しします。
それはタイトルにもある通り、大小様々なプロダクトのコミッター名鑑をインターネット上に作りたいということです。
Forkwell にはそのサービスの目的のひとつに、「エンジニアのブランディングを支援する」というものがあります。
一般メディアに取り上げられエンジニア以外にも知られているようなごく一部の超有名人は別として、それ以外でふだん私たちが業務上でお世話になっているオープンソース/商用に関わらず大小様々なプロダクトを誰が開発しているかについて、私たちは今まであまりに知らなさすぎたんじゃないでしょうか。
たとえば、Ruby on Rails をモバイル対応(主にフィーチャーフォン)させるためのプラグイン、jpmobile。
昨今のGREE、Mobageブームの中で、Rails で携帯ソーシャルゲームを開発している企業も少なくないと思いますが、その開発に携わっているエンジニアの中の何割が jpmobile のメイン開発者が小川伸一郎さんだということを知っているでしょうか。
(※jpmobile は設樂洋爾さんが元々開発を始めたもので、現在は小川さんがそれを引き継いでいます)
しかしオープンソースなので当然とは言え、ゲームプロバイダは無償で jpmobile を使わせてもらっているわけで、それならせめてそのゲーム開発に携わっているエンジニアたちだけでも小川さんの名前を知り、彼に感謝するべきではないでしょうか。
そして会社に働きかけて小川さんの『Ruby on Rails 3で作る jpmobileによるモバイルサイト構築』をエンジニアの頭数分、購入すべきではないでしょうか(笑)
少なくとも、Twitter で jpmobile の挙動にグチをこぼすのではなく、小川さん個人を認識した上でちゃんと GitHub Issues にレポートを上げるべきだと思うのです。
(jpmobile を使っている人たちがそうしてくれないために、小川さんはわざわざ Twitter の検索でユーザーの声を拾っているそうです)
または、この「表参道フォークウヱル別館」でも使用している Ruby 製のブログシステム、Lokka。
Ruby でプロダクトを作っている会社であっても、その運営するブログに WordPress を使っているところが多々見受けられるようですが。
そこはぜひ、日本人の駒形真幸さんがメインで開発していて、ちゃんと要望やトラブルシューティングに日本語が通じる Lokka を使うべきところではないでしょうか。
(Help me, hackers! というサイトで質問すると、運が良ければ作者直々に答えてもらえます)
使用できるテーマが少ないとか、企業なのですから社員のデザイナーにカスタマイズしてもらえばいいわけですし。
機能が足りないと思うなら、そこは社員のエンジニアに開発に参加してもらえば、自社の技術力を誇示するチャンスにもなりますし。
そういったところに貢献できればというのが、Forkwell の「コミッター登録機能」の狙いです。
しかし「インターネット上に大小様々なプロダクトのコミッター名鑑を作る」などというのは、現在の Forkwell の規模ではまだまだ力不足だというのも認識しています。
現状、この機能は完全に自己申告制ですし、そもそも彼らが全員 Forkwell のユーザーというわけでも当然ないので、これはかなり長期に渡っての目標になりそうです。
ただ、まだ数は少ないですが、先述した jpmobile や Lokka に加え、Heroku や手前味噌ですが Forkwell(※商用プロダクトも登録可です)といったスキルタグページにコミッターの方々がすでに登録してくださっています。
ここに挙げたことについて賛同できるコミッター、コントリビューターの方々がいらっしゃいましたら、お手数ですが自主的に登録をお願いできますでしょうか。
なおコミッター登録していただいたスキルのプロダクトについては、優先的にロゴ画像の作成を行っていく予定です。
(jpmobile と Lokka も連休明けくらいまでには対応します)
最後にネタタグ、もしくは一般的なスキルのタグについて。
これまでスキルタグの作成および登録については、基本は不干渉でユーザーの方々の自由に任せていました。今後もそれについては変えるつもりはないのですが、コミッター登録機能については例外とさせていただきます。
ここで Forkwell における「コミッター」「コントリビューター」の定義を明らかにしておきますと、
コミッター
プロダクトの公式なリポジトリ(=ソースコードの保管場所)への書き換え権限を所有している人。端的に言えば「そのプロダクトのコミット権を持った人」。
コントリビューター
プロダクトに自分が書いたパッチが採用される、または公式ドキュメントの作成や翻訳等でその開発プロジェクトに貢献していて、かつコミット権を持っていない人のこと。
となります。
ですので、自分以外に誰が使っているかわからないプラグインであっても、GitHub にレポジトリがあってコミット権を持っていれば、その人はそのスキルタグを Forkwell に登録し、コミッター登録を行うことができます。
ただしこの定義では、「beer」とか「presentation」タグ等でのコミッター登録はありえないということになります。
運営側の対応としては、それらにコミッター登録している方を見つけたら個別に登録を解除するようお願いし、聞いていただけない場合は強制解除の上、そのスキルについては今後誰もコミッター登録ができないようにさせていただきます。
ですのでそのあたりは、健全なサービスとして運営していくためにも、ぜひともご協力よろしくお願い致します。