プレゼントキャンペーン、当選者発表!

5月30日に始まった Forkwell のリニューアル企画プレゼントキャンペーン、昨日6月27日をもって終了しました。

リニューアルにより、トップページが以前はスキル別のユーザーの最新アクティビティ一覧だったものが、ユーザーの読んだコンテンツ・書いたコンテンツがシェアされる場所となりました。
それを盛り上げていただくために、期間中に行ったシェア・コメントの合計数が30を超えると応募できるユーザーのためのプレゼント企画を行ったというのが経緯でした。

キャンペーン告知画像

抽選については、関係者の意図を排除するために完全にランダムに行いました。
おおかが即興で書いたプログラムでピックアップされたものなので、中の人の知り合いだから当たったとか逆に当たらなかったというのは、絶対ありません。
全ては Ruby の rand関数の思し召しです。

それでは前置きはこれくらいにして、当選者の発表を行いたいと思います。


A賞(5名)
「PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨 英語配列 PD-KB400B」または「 東プレ Realforce91UBK-S 日本語配列静音モデル NG01BS


B賞(10名)
Amazon.co.jp ギフト券2,000円分


当選者の方々には、今週中に個別にメールでご連絡差し上げます。
ご返事いただけないと、賞品は無効になってしまいますので、見落とさないようお願いします。

A賞のキーボードが当たった方は、HHKB か Realforce のどちらかを選んだ上で配送先をお伝えいただき、その後で発送の手続きに入ることになります。
なお、「A賞が当たったんだけど、B賞に変えてほしい」というのはアリです。(逆はナシですが)

「たくさんシェア・コメントしたんだけど何も当たらなかったよ」という方は、本当にごめんなさい。
あと条件を満たしていながら、キャンペーンページの応募ボタンを押してなかったためにエントリーが成立していなかった方々が、実はけっこうな数いました。
TwitterFacebookページで、何度も告知していたんですが…。

でもその内また機会があれば、エンジニア(やクリエイター)の方々に「おっ」と思ってもらえるような企画をやりたいと思っています。

キャンペーンは終わってしまいましたが、Forkwell をこれからもよろしくお願いします!

Forkwellサイトリニューアル&プレゼントキャンペーンのお知らせ

Forkwellが、変わりました。

以前の記事「突然ですが、Forkwell は第2形態に移行します」でも予告していたのですが、この「第2形態」への移行のための作業を、今月一杯かけて進めていました。
そして本日、ようやくリリースできたのでそのおしらせをさせていただきます。

何がどう変わったかは、まずトップページを見ていただくのが、一番わかりやすいと思います。

リニューアル後トップ画像

これまでトップページには、誰がこのスキルを登録した、誰に+1したといったアクティビティ(行動履歴)が、平等に各スキルのロゴ画像にひもづいて並べられていました。
新しいトップページでは、ユーザーがシェアしたコンテンツの画像にそれへのコメント投稿や「読んだよ!」のアクティビティが並ぶという、パブリケーション(ブログ記事やプレゼン資料、寄稿記事や著書といったユーザーの執筆活動)主体のレイアウトになっています。

これまでのスキル登録やスキルへの+1といったアクティビティは、直近のものがユーザー単位で左にまとめる形で表示されます。

では並んでいるコンテンツの画像をクリックしてみましょう。
コンテンツの詳細ページに飛びます。

パブリケーション詳細ページ

コンテンツ詳細ページの特徴としては、作者が登録されている場合は作者の情報が表示されること。
コンテンツに関連するスキルと、作者がプロフィールに登録しているスキルの共通のスキルタグおよびその+1ポイントも表示されます。
(※現在、ここで作者のスキルへの+1はできませんが、近日中に対応します)

そしてコメント欄。
作者自身が登録したコンテンツであれば、ここで質疑応答などをしてもらってもいいですし、単に感想をつぶやくでもかまいません。
アカウント設定をしていれば、Facebook の他にも Twitter、LinkedIn、はてなブックマークに同時にコメントを投稿できます。

右カラムには、「読んだよ!」をつけたユーザーの画像が並びます。
まだここは寂しい感じですが、そのうち作者の他の登録コンテンツ等が表示される予定です。

また今回から、自分が書いたものでなくても読者のユーザーがシェア登録できるようになっていますが、作者が Forkwell ユーザーでブログURLを登録している場合、入力時にその人が作者としてサジェストされ、チェックすればその人のパブリケーションとして登録されるようになっています。
また作者未登録のコンテンツでも、後からそれを見つけた作者が自分のパブリケーションとして設定できるようにもなっています。

全体的に今回のリニューアルにより、Forkwell のサービス内でのパブリケーション(ブログ記事やプレゼン資料、寄稿記事や著書といったユーザーの執筆活動)の比重が高まっています。
これはエンジニアのブランディングという Forkwell のコンセプトの中で、ブログの技術エントリーだったり勉強会やイベントでのプレゼンといった情報発信をより応援したいという狙いです。

Forkwell でのパブリケーション登録時には、Facebook、Twitter、LinkedIn、はてなブックマークにもクロスポストできる機能がありますので、拡散も簡単です。
エンジニアの方々にはぜひどんどん活用して、自分の執筆履歴として残していただきたいと思います。

キャンペーン画像
そして今回のリニューアルに伴い、プレゼントキャンペーンを開催します!
キャンペーン期間中にシェアしたコンテンツと、シェアされたものにコメントした数の合計が 30個以上になったユーザーの方の中から、抽選で5名様

  • PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨 英語配列 PD-KB400B
  • 東プレ Realforce91UBK-S 日本語配列静音モデル NG01BS

のどちらかを選んでいただいてプレゼントします。
(以前の記事「弘法は筆を選ばないが、ギークはキーボードを選ぶ」で取り上げた高級キーボードです)

さらにB賞として、Amazon.co.jpのギフト券2000円分10名様に。

期間は6月27日(水)までとなっています。
自分のパブリケーションを登録しなくても、30回コメントしただけでも応募資格はありますので、どんどんご応募ください!

今ドキのWebサービスがどのSNS認証を採用するべきかに関する考察

ForkwellのFacebookコネクトボタン

なぜ Facebook でしかログインできないんですか?」とは、Forkwell のユーザーからよくお寄せいただく疑問でして。
すでにユーザー登録済みの方はご存知でしょうが、Forkwell へのサインアップは現状、Facebook アカウントによる登録だけに限られています。

ただ日本でも CoffeeMeeting や WantedlyWishScope のような Facebook 連携のWebサービスが次々と増えている昨今、「Facebook でしかログインできないのが残念」という意見に今ひとつピンと来ませんでした。

しかし Forkwell もリリースしてから約1ヶ月半がたち、このブログとも合わせてユーザー動向を探っていく内に私たちも気づきました。
Forkwell がターゲットにしているITエンジニア層には、Facebook よりも Twitter のほうが断然、波及力があることに。

では Forkwell のライバルたちはどうなのか。
ここで Forkwell と同じ、ITエンジニア向けの国内外のソーシャルなWebサービスと比較してみましょう。

 Facebook  Twitter  LinkedIn  Google  GitHub 
Forkwell
××××
coderwall××
Masterbranch×××
geekli.st××××
coder.ly××××
Qiita×××
hat.io××
採用数24214

おおむね複数の認証方式を採用している中で、Forkwell だけが見事に浮いています(笑)
各社ともがちゃんとリサーチした上でのこの結果でしょうから、どうやら日本に限らず、海外でもITエンジニアは Facebook より Twitter、GitHub のほうがお好みのようです。

この結果からするに、単純に登録ユーザー数を最大化したいのであれば、Twitter と GitHub を外すテはありません。
効率良くこの2つだけを採用している Qiita は、見事な戦略と言えるでしょう。
逆にエンジニア層をターゲットにするなら、一番やばいのが「Google だけ」で、次が「Facebook だけ」「LinkedIn だけ」ということになります。

Forkwell はわざわざこの二番目にやばい「ログインは Facebook だけ」を採用しているわけです。これは疑問に思うなというほうが無理というものです(笑)
ではなぜ、Forkwell はユーザー登録数を減らしかねない結果になるにも関わらず、頑なに Facebook でしかログインできないようにしているのでしょう。

私たちが Forkwell のサービスを通して支援したいことに、「エンジニアの人脈作り」と「エンジニア自身のブランディング」の2つがあります。

最近は勉強会等のつながりで、そういう活動を活発にしている層は社外に広い人脈を持つようになってきていますが、まだまだ全体から見れば氷山の一角でしかありません。
直近に転職を考えているわけではなくても、社外に人脈を持つことは、その人のキャリアにとって強力な武器になります。

Facebookフレンドは、他のSNSと比較してもリアルの友人・知人である可能性が断然高く、そのリアルなソーシャルグラフが Forkwell ではサービスにそのまま持ち込まれます。
たとえば、Forkwell の Ruby スキルページの友達一覧に表示されている人たちは、あなたが Ruby で仕事をしていて何か困ったことがあったときに、助けを求めることができる人たちです。

今の Forkwell で実現できているのは「その人が持つ既存の人脈の可視化」のみですが、近い将来にはスキルを軸に人脈を広げられるようにしたいと考えています。
そのときに、Twitter で相互フォローしている人が果たして「自分の人脈」にカウントされるのかというと、それは難しいでしょう。
数あるSNSの中でも、Facebook だけがその要件を満たしていると私たちは考えています。

またブランディングという点においても、実名制でプロフィール画像に顔写真が登録されていることの多い Facebook が、他のSNSと比べても断然有利です。
アニメアイコンとハンドル名が悪いとは言いません。ギーク層に限定された世界ではそれもいいでしょう。(実際、おおかもアニメ好きですし)
しかし Forkwell が目指すのは、エンジニア個人のブランディングと、さらにはそれを通じてのエンジニアの社会的地位の向上です。

「IT土方」の悪名の下に学生たちが忌避するような職業ではなく、ITエンジニアという職業を子どもたちが憧れ、かつ現役の人たちの満足度も高いものにしたい。そう考えています。
そのためにはリアル・ネットを問わずエンジニアが今以上にもっと表に出て、一般の人たちにアピールする必要があります。
そのときにアニメアイコンとハンドル名では、やはりどうにも都合が悪い。ユーザー登録を Facebook アカウントだけに限ることで、その問題は解決できます。

「エンジニアの人脈作り」と「エンジニア自身のブランディング」、この2つは Forkwell にとって絶対に外せない要素でした。
以上のの理由から、Forkwell では当初の登録ユーザー数に多少のブレーキがかかることになったとしても、ログインは Facebook アカウントによるものだけに限定しているわけです。

Facebookロゴ

ただ正直、そんなことはかまわず Twitter と GitHub が使える Qiita のようなサービスがうらやましいという気持ちは確かにあります。
しかしそれは優先度の問題であり、Forkwell では目先のユーザー数よりも理念を優先させました。それが吉と出るか凶と出るかは、当事者として非常に怖いところではありますが、今は自分たちの理念の正しさを信じて進むしかありません。

いま新しくWebサービスを作るに当たって、ログイン認証をどうするかは非常に悩ましいところだと思います。
一昔前なら、メールアドレスとパスワードを登録させてオッケーだったわけですが、PathInstagram のようなスマホアプリだけのサービスは例外として、独自アカウントだけでやっていくという選択肢は現実的ではありません。

現在、アクティブユーザー数では世界第3位になったとも言われる Pinterest でさえ、Facebook と Twitter アカウントでもログインできるようになっています。
ユーザー層の傾向に合わせてSNS認証を組み合わせて使う最大化戦略と、Forkwell のように理念を優先させて認証種類を限定してしまう戦略。

どちらを選ぶのが有利なのかは、サービスの種類にもよりますし、一概にこうとは言えないでしょう。
また Forkwell でも、「Forkwell から友達申請できるようにしてほしい」というユーザーの声もあり、将来的にソーシャルグラフを Forkwell 独自で持つという可能性も全くないわけではありません。

煮え切らない結論ですが、最終的な答えは Forkwell を含む今のスタートアップサービスの行方にかかっているわけで、私たちも「あのときあっちにしておけばよかった」ということにならないよう、ユーザーの声を真摯に受け止めながらやっていくつもりです。

Facebook、Twitter、LinkedIn、はてブの4メディアに一括投稿できる Forkwell のパブリケーション登録機能

このブログで記事を書いたときも毎回そうなのですが、書いたものを広めるためにまずは Facebook でシェア、それから Twitter でツイートして、さらにはてなブックマークに登録と、複数のメディアに投稿しています。しかしこれが毎回となると、けっこう面倒です。

Forkwell には「パブリケーション (Publication)」という概念があり、自分が書いたブログ記事やプレゼン資料、寄稿記事や著書などを自分の著述活動記録として登録できます。
これまであまりアピールしてはいなかったのですが、各アカウントを設定していれば、実はこれまでも登録時に Facebook、Twitter、LinkedIn に同時に投稿することができていました。

ただシェア時のコメントを自分で入れることができず、「〜のブログ記事を登録しました。」みたいな定型文が当てがわれるだけだったりと、あまり使い勝手が良いとは言えないものでした。

本日、この「パブリケーション登録機能」が大幅にパワーアップしました。
変更点は以下の通り。

  1. 投稿先のソーシャルメディアに「はてなブックマーク」が追加された
  2. シェア時のコメントを自由に入れることができるようになった
  3. 投稿にサムネイル画像を含めることができるようになった(※Twitter、はてなブックマークを除く)
  4. スキルタグ項目が入力しやすく、視覚的にわかりやすいものになった

これにより、純粋に「自分のコンテンツを各種ソーシャルメディアに拡散させるツール」として見るだけでも、Forkwell はかなり使えるサービスになりました。

以下、スクリーンショットをお見せしながら説明していきます。


【準備】ソーシャルメディアアカウントの登録
ソーシャルメディアアカウント設定画面

パブリケーション登録時に、同時にシェアしたいソーシャルメディアのアカウントを登録しておきます。
ソーシャルメディアアカウント設定ページへはログイン後に、

右上の自分のアイコン右の「▼」 > アカウント設定 > ソーシャルメディア

からたどれます。

Forkwell へのログインは Facebookコネクトを利用しているため、Facebook へのシェアにはあらためてアカウントの設定は必要ありません。
それ以外で一括投稿に対応しているのは Twitter、LinkedIn、はてなブックマークですので、それらに投稿したい場合は、このページからアカウント認証を行っておいてください。

なお、この登録は最初に一度行っておけば、次からは必要ありません。

①URLを入力
マイページからURLを入力

パブリケーション登録は、マイページから行うことができます。
マイページへ行くには、ログイン状態で右上の自分のアイコンをクリックしてください。

マイページで「パブリケーションを追加」をクリックすると、URLを入力するためのフォームが現れます。
そこに登録したいコンテンツのURLを入力して「確認」ボタンを押してください。


②コンテンツの属性情報、コメントを入力して登録
パブリケーション登録フォーム

パブリケーションを登録するためのフォームボックスが表示されます。
タイトルや日付は自動的に取得されますので、変更の必要がなければそのままで。
カテゴリーは、コンテンツに一番当てはまるものを選択してください。

タイトル右下の「共有のリンク先をオリジナルソースのURLにする」というチェックですが、これを有効にすると、Facebook や Twitter での共有で張られるリンク先が、新規に作成される Forkwell サイト内のパブリケーション個別ページではなく、直接オリジナルのソースになります。必要な方はチェックしてください。

関連するスキルタグは必須項目なので、必ず1つは入力するようお願いします。(最大5つまで)
既存のスキルタグであれば、入力2文字目からサジェストされるので、それを待って選択すればスペルミスしにくくなります。
複数のスキルタグを入力する場合は、半角スペースで区切ることができます。

ここで入力したスキルタグは、はてなブックマークにもタグとして投稿されます。ただしタグの表記法は、Forkwell の「英小文字と数字、記号は.+-#のみ。区切りは-(半角ハイフン)」というルールに準じます。

コメントは Forkwell のパブリケーションとして登録する際の紹介コメントですが、同時にシェアするソーシャルメディアへのシェアコメントとしても使われます。
Twitter は140文字、はてなブックマークは100文字(※タグを除く)という制限がありますので、長いコメントを入力した場合は適宜、オーバーした文字分が省略されることになるのでご注意ください。

取得先のコンテンツに画像がある場合は、どの画像をサムネイルにして投稿に含めるかを選択することができます。「◀」「▶」ボタンで指定してください。
画像を含めない場合は、「サムネイルを表示しない」をチェックしてください。

そして「登録する」ボタン左のソーシャルメディアアイコンが、どのソーシャルメディアに同時に投稿するかのチェックボックスになっています。無効にするとアイコンがグレーアウトしますので、必要ないものは外してください。
なお、アカウントを登録していないソーシャルメディアは表示されないのでご注意ください。

最後に「登録する」ボタンを押すと、パブリケーションの登録が始まります。

③登録完了
登録されたパブリケーションのページ

正常に登録が完了すると、新しくできたそのパブリケーションのページに移動します。

なお削除、編集もこのページから行うことができます。マウスオンすると削除アイコンと編集アイコンが現れるので、そちらから操作を行ってください。


ご利用手順の説明は以上になります。

最後に、複数のソーシャルメディアへクロスポストできる、各種ブラウザ拡張との比較表を掲載しておきます。
ここでは Google Chrome 拡張の「Streamified(旧・SGPlus)」と「Taberareloo」を Forkwell のパブリケーション登録機能と比較してみました。

名称インストール各メディアの認証画像の共有FacebookTwitterLinkedInはてブ対応メディア数備考
Forkwell不要最初だけ登録が必要5対応メディアにはForkwell自身を含む。
Streamified必要最初だけ登録が必要(※FBはセッション切れあり)××6必要なFacebookパーミッションが8つと多い。多機能だが、重くて動作が不安定。
Taberareloo必要随時ログインが必要×××21

なお、この表は単純に「コンテンツを各種ソーシャルメディアに拡散させるツール」としての比較であって、それ以外の要素は考慮していませんのでご了承ください。

ひいき目かもしれませんが個人的には、Webサービスなのでインストールの必要がなく、事前にログインし忘れていてクロスポストに失敗するということもない Forkwell のこの機能は、けっこう使いでのあるものだと思うのですがどうでしょうか。

突然ですが、Forkwell は第2形態に移行します

フリーザ様第2形態

2012年4月3日に始まった Forkwell
ITエンジニアがプロフィールに自分のスキルをタグとして登録でき、かつ他人のスキルを「+1(支持投票)」できるようにすることで、個人のスキルに対するレピュテーションを可視化するサービスとして、ギークモヒカンと呼ばれる層を中心にユーザーを集めてきました。

そして同月26日には「コミッター登録機能」をリリース。これまたハイスキルのギーク向けの機能だったのですが、Ruby を始め各種オープンソース・商用プロダクトのコミッターやコントリビュータ―の方々が多数とは言えないまでも、一定数登録していただくことができました。

ただユーザーからの声として、「+1の基準がわからないし、+1してもらえる自信がないので登録に二の足を踏んでしまう」「おもしろいけど、定期的に訪問したいと思えるコンテンツがない」というものが当初からあり、それについてはずっと問題意識を持っていました。
「+1」主体のサービスでは「自分はこれができる」と公言できて、かつ他人から評価されることを恐れないギーク層にユーザーが限定され、また彼らにしても自分の友達で入りそうな人がほぼ入りつくして一通り「+1」し終わってしまったら、特にやることがなくなり再訪することも減ってしまいます。

しかし私たち側としても実は最初から、「+1」のワンアイディアだけではせいぜい1ユーザーあたり1週間もってくれれば御の字という認識であり、Forkwell を「+1」だけのサービスで終わらせるつもりは全くありませんでした。

Forkwell では全ての情報、と言っても現状はユーザープロフィールとパブリケーション(=ユーザーが自分で登録したブログ記事やプレゼン資料、著書等)だけですが、それらには必ずスキルタグが紐づくようになっています。
これはそのスキルに関心を持つユーザーにとって有用な内外の情報を、将来的に全て Forkwell のスキルタグページに統合して表示するようにしたいという考えがあってのことです。

ネット上のテキストリソース、勉強会等のイベント、友達のアクティビティ、そして求人情報。そういった情報が Forkwell のスキルタグページを見ていれば、取りこぼしなく入手することができるようになる。
その暁には「学べる、出会える、Forkwell」というキャッチコピーを実は用意しているのですが、それこそが Forkwell の目指す最終形態です。

その中で、「こんな役立つ記事を書いてくれた人だから」「QAサイトで質問したところ理想的な回答をくれた人だから」「いつも使っている便利なライブラリのコミッターだから」、その人のスキルに「+1」が集まり、それがその人のブランディングに役立てられれば、それが理想のフローなわけです。
つまり「+1」はこのフローにおける一旦の終着点であり、だからこそこの機能を最初にリリースする必要がありました。

もともと単体で出す予定の機能ではなかったのですが、機能が全てそろった理想のサービスが完成するまでには時間がかかりすぎ、またリリース単位が大きすぎると軌道修正も容易ではないため、先行して「+1」主体のサービスとして Forkwell をローンチさせたのでした。
これが Forkwell の第1形態。今の姿です。

そして目指すべき次の姿、第2形態の Forkwell はどんなものか。
それは「+1」主体のサービスから、パブリケーションと「読んだよ!」主体のサービスへの転換です。
その際にはトップページからして、今のものを一変させるつもりです。

現状の Forkwell での一番の嬉しい誤算は、パブリケーションの登録数でした。
タグ付けと「+1」だけでは長くユーザーを引きつけられないだろうという予測のもとに、突貫工事で申し訳程度につけたパブリケーション登録機能でしたが、実に1割以上のユーザーがパブリケーションを登録し、また1人あたりの登録数も平均約3回となっていました。
個人的な予想では、せいぜいその1/4程度かと思っていたのですが。

個別のユーザーヒヤリングでも、パブリケーション機能の評判は思ったより良く、また機能改善要望についてもパブリケーション関連が比較的多かったのでした。
であれば、このパブリケーション機能を重点的に拡張していこうというのが、開発チームの方針として決まりました。
これは「スキルに関心を持つユーザーにとって有用な内外の情報を、全て Forkwell のスキルタグページに統合する」という当初の目標にも合致します。

そしてその一歩目として、本日「パブリケーション返信コメント機能」をリリースしました。
これは登録されているパブリケーションに対して、Forkwell ユーザーなら誰でもそこにコメントがつけられるという機能です。
これまでの Forkwell の反省点として、バーバルなコミュニケーションをおろそかにしすぎだったというのが大きく、パブリケーションに力を入れるにしても、まずはそこを改善していこうという考えのもとに作られたものです。

パブリケーション返信コメント一覧

「Facebook と何が違うの?」と言われそうな外観ですが、Facebook では同じリソースのシェアでも対話は友達セグメントで隔離されますし、非エンジニアのユーザーも多いためあまりコアな話をするのもはばかられがちです。
Forkwell ではユーザーはほぼエンジニアですからコアな話題でも周りをはばかることなくできますし、友達縛りもないためお互い返事を義務のように感じなくても済みます。

また Facebook でのシェアとその中でのやり取りは一瞬で流れていってしまい、後から参照するのが難しいわけですが、Forkwell の場合はパブリケーションひとつひとつユニークなURLが明示的に割り振られ、かつログインしていなくても対話のやりとりまで閲覧することができます。

それでいて Facebook のようにシェア元のユーザーにはもちろん、そのパブリケーションに一度でもコメントをつけたユーザーには、以降にコメントがつけば画面上部ロゴ右の通知アイコンに赤丸の通知がなされます。(パブリケーションの登録ユーザーには、加えてメールでの通知が飛びます)

一見、地味でありふれた機能に思えるかもしれませんが、この後に続くさらなるパブリケーションや「読んだよ!」の強化に伴い、じわじわと効果を発揮していく機能になると考えています。

この機能を皮切りに、パブリケーションにシェア用コメントやサムネイル画像をつけた上で、各種ソーシャルメディアに一度に共有できる機能や、Forkwell でパブリケーション登録されていないドメイン外のリソースにも「読んだよ!」が付けられる機能等々、Forkwell は第2形態の完成に向けて、今月内に多数の機能をリリースしていく予定です。

「タグも +1 も一通りつけ尽くしたし、Forkwell は最近アクセスしてないなあ」というユーザーの方も、ぜひまた覗いてみてくださると嬉しいです。

ライタープロフィール
おおかゆか(oukayuka)
Forkwell の発案者でプロダクトマネージャー。
エンジニアと企業が幸せな関係を結べるようなしくみ作りとそれを世の中に広めるのがお仕事。
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